温度差。 慧のベッド 無言のまま腕を引かれて部屋に着くと、いきなり慧に抱えられた。 「わっ……慧っ! 降ろしてよ。なんなの一体」 文句を言って暴れたけど、しっかり抱えられてそのまま奥の部屋に連れて行かれた。 そこには少し大きめのベッド。 「け、慧?」 ベッドに降ろされて、服を剥がれる。 「あっ…」 開いた胸元から手を入れられて、胸の突起を摘れた。 「ふっ……んん」 擦ったり爪で引っ掻いたりされて、甘えた声が出てしまった。 さっきしたばっかなのに… 「んんんっ。っあ、あ…あ……ん」 「幹也、腰揺れてる」 楽しそうに慧が言った。 「乳首いじっただけなのに、起っちゃうんだ?」 意地悪くそう言われて、泣きそうになる。 「気持ちイイんだから仕方ないじゃん。いじわる」 顔を背けて反論した。 慧とこういうことをするようになってから知ったんだけど、ボクはかなり敏感らしくて、男のくせにそこを弄られるとすぐ気持ち快くなっちゃうんだ。 それに… (におい、が…) 車の中より、慧のにおいを強く感じる。 慧のにおいに包まれて、ボクは興奮してるんだ。 「っあ! あ、やぁぁぁ―――んんっ」 結局ボクは、乳首をいじられただけでイってしまった。 「はぁ、はぁ……あん」 荒い息を整える間も無く、お尻を揉まれてまた喘ぐ。 慧は、 「さすがに薄いな」 なんて言ってボクのお腹についた精液をペロリと舐めてる。 「あ、あた…ん、当たり前でしょ。さっき3回もし―――やぁぁんっ!」 抗議しようとしたけど、指を挿れられた衝撃に上手く出来なかった。 クチャと恥ずかしい音がする。 「さっきのローションまだ残ってるな」 慧が笑った。 笑ってるんだと思う。 顔は暗くてよく見えないけど。 「ん、んんっ……ふ…あぁ」 「挿れても平気そうかな」 い、挿れるの!? 「やっ…さっき、いっぱいしたぁ……」 「ん? でも幹也、まだいけるだろ?」 そう言いながら、入口に慧のを押し付けてくる。 そりゃあ普段だったら4回目くらいいけるけど… いつもと状況が違う。 ここは慧の部屋で、 慧のベッドで。 「―――っ」 そう思ったら、身体が硬くなるのが自分でわかった。 「っ…いや……」 嫌だ。 したくない。 [*←back][next→#] |