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温度差。
忘れられない2
     
 一人赤面する。
 慧としてるときを思い出して、無意識のうちに自分の身体を弄ってた。

(ぎゃ〜)
 すっかり赤く尖ってしまった胸の突起を見ていたたまれない気持ちになる。

 慧といた頃は自分でする余裕なんてなかったから、久々過ぎて余計恥ずかしい。


「………………ん」
 ちょっとだけ突ついてみた。
 じん。て身体が痺れて、もっと触りたい気分になる。

「…ん、………んっ」
 触りだしたらもう止められなくて、


(………もち、い…)

「…は……あっ…ァ」
 頭の中で、ボクに触れる『誰か』の手を想像した。

「あぁっ………ん、ふ…」
 その手は次第に下の方に滑っていって、ボクの弱いところを愛撫し始める。

 気持ちよくてクラクラする。

「あっあ、ぁ…も………、……んんっ!」

 意識が一瞬遠のいて、次の瞬間ボクはイってしまった。





「…………」

 『誰』の手なのかなんて解りきってる。


「ぅ……っ…………」

 だってこんなこと、他の誰ともしてないもの。

「ふぇ………」

 強引な指先も、ちょっと形の悪い爪も。


 全部『慧』の。




「―――――っ」

 慧。

 けい。



 いつになったら、

 どのくらい時が過ぎたら、
 ボクは慧を忘れられるんだろう。

「慧………」




 忘れたい。

 忘れられない。

      

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