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温度差。
保健室
          
 ひとしきり泣いた後、ボクは少しずつ学人に話していった。

 慧との関係を。

 慧を本気で好きになってしまったことを。




(学人、びっくりしてたなぁ)
 慧はセフレだって打ち明けたら、『恋人じゃなかったのか』って学人は驚いてた。


 どうしてそんな事。

 訊かれて答えることは出来なかった。

 慧との関係のきっかけは、どう言葉を選んでも学人を傷付けてしまいそうで。




『………っ』
「―――?」
 保健室の前を通り過ぎようとした時、中から苦しげな声が聞こえた。
(この時間に保健室?)

 もう下校時刻なのに?

 ドアには『外出中』と書かれたプレートが下がってて、先生ももう帰ってるハズ。

『…と……ぃ…』
「やっぱり聞こえる、よね?」

 ドアに手を掛けたら少し開いた。
(開いてる)
 そのままそーっと中を覗いて見ると、

「……っ…んぁ、あん」
(!)
「っ…はぁ……、と…し………ぁ」



…………。


(えええぇぇぇっ!!)

 先生!?

 そこにはベッドで身体を上下させている保健室の先生の姿があった。
(せ、先生なにやってんの!? ていうか下にいるのって…)




 ―――末宮君?

     
    

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あきゅろす。
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