[携帯モード] [URL送信]

ハトアリ.クロアリ小話
ある日のデート3
「ああっアリスッ」

ペーターの声も遠くなる…
気づけば、ペーターからは走って逃げる事が多い…
走りながら話を聞けば、屋敷から出た途端に二人は視線に気づいてたらしい。
道々、仕掛けて来る気配も無いから私絡みだと思い珍しく
人目がつく場所で目立つ事をした訳だ…
まぁ二人は、場所を気にせずにしたい事をするタイプではあるが…
「お姉さんが、僕等の恋人になった。
って聞きつけたんだよ」
きっと。
と、手を繋ぎ。
屋敷へ歩きながら言われる恋人の言葉に改めて何やら照れる。
キュと繋いだ手に力が籠もり。
二人に目を向けると、真顔で見つめられてた。
「お姉さんは、僕等の恋人だから。
他の人の物に、なっちゃダメだよ?」
「僕等が、お姉さんを一番大好きで愛してるんだから」
真摯な口調と顔。
好きになって、付き合う位だ…
この顔には非常に弱い。
しかも二つ並んでるのだ。倍で弱い。
大人しく頷きかけ、ピタリと動きが止まる
「ボーナスや給料より、お姉さんの方が大好きだよ」
「僕だって、有休や休みより大大好きっ」

頷こうとしてた頭が、どっちかと言えば
うなだれ気味になってしまった。
「…今、結構切実に付き合った事を
後悔したわ…」

「「えー?!何で何で?」」
「「僕等、これ以上ない位に真面目に言ったんだよ?」」

…そうか、あれが、これ以上無い位の台詞…

ふかーくため息つけば、慌てた双子がまとわりついて来る。
「何で、ため息つくの?
お姉さん」
「そこは、私も。ってトコじゃないの?」

「トコじゃない。」
キッパリ言い切れば、双子が更にまとわりつく。
自分から、言って欲しい言葉なんて強請る気は無い。
でも、頭が良い筈なんだから…
もう少し女心も勉強して欲しい。
そう思うも、女心を勉強した彼等。
を…想像すれば、何だか恥ずかしいやら日々更に負けそうな気がし。
二人見つめたまま、悩んでしまった。



end
リクエスト
デート、ギャグ風味で…
で、出来てたでしょうか?(滝汗)

[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!