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ハトアリ.クロアリ小話
花占い1
手にした小振りの一輪の花。
花弁は大きく数えやすそうで、庭に一人芝生に座り。
手の中の花をクルクル回したりする。
「あ、お姉さん発見」
「何してるの?お姉さん」
僕等と遊ぼう。
と二人が近づき芝生に座り、私の手元を見る。
「花…珍しいね、お姉さんが花を持ってるの」
「非常食?」
手にした花を見て、好き勝手な台詞聞き苦笑い浮かべた。
「あんた達…私の事、普段どう見て…」
「「僕達の好きな人」」
二人同時に言われ、臆面も無い言葉に頬が赤くなる。
「……えーと、有り難う」
「お姉さん、ソコお礼じゃなくて。
私も、とかじゃないの?」
「そうだよ。
こんなに僕等、お姉さん大好きなのに」
ブーブーと不満気に言われ、眉が下がる。
嫌いじゃなく、むしろ好きな二人。
二人ってのにも、引っかかるし。
恋愛は、暫く要らないと思ってた身としては…
悩む部分も沢山ある。

…まぁ、悩んでしまう位に双子が好きなのだ。
「で、何かに使うの?その花」
「沢山いるなら採って来ようか?」
話を変えて貰い、ホッとする。
「ううん。可愛いなって、つい採ったんだけど…
花は、地に咲いてるのを見る方が綺麗よね」
緩く頭を振り。
茎から折ってしまった花を眺めて、苦笑する。

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あきゅろす。
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