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ハトアリ.クロアリ小話
お風呂でドッキリ1
身体や髪は、部屋に備え付けてあるお風呂で洗って。
ゆっくり湯船に浸かりたい時だけ大浴場へ行く。
…一応、女子だし。
いつ来るか分からない男子に、全裸を見られたりするのは遠慮したい。
切実に。
「後で、大浴場行こうかなー」
シャワーを浴び、髪を洗いながら呟くと、浴室のドアの向こうから鈍い音が聞こえ、顔を向けた。
「誰か来た?まぁ鍵掛かってるし…誰か分かれば、後で…」
会いに行けば良いか。
と濡れた髪を絞れば、バタン!とドアが開いた。
「あ、お姉さんっいた」
「お姉さん、お姉さん探したんだよ」
勢い良くドアが開き、双子が浴室へ飛び込んで来た。
と思った瞬間抱きつかれる。
「きっ!キャーッちょっ、何してんの2人共っ出てって!てか、離れてーっ」
濡れるの構わず、抱きつかれ。
普段なら構わないが、まっ裸な自分を思えば叫び声も出ようって話だ。
引っかけてあるタオルを取ろうにも、腕ごと双子に抱きつかれれば身動きが出来ない。
「えー、せっかく見つけたんだから、離したく無いな」
「うん、普段より触り心地良いしね」
ディーの台詞に、この野郎と思いつつも顔が赤くなる。
「用があるなら、着替えるからっ!とりあえず離れて出てっ」
半泣きになって来た。

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