[携帯モード] [URL送信]

ハトアリ.クロアリ小話
戦利品5
「あ、じゃあ
お年玉は僕等が預かっていてあげる」
「欲しいモノが出来たら、言ってくれれば返すからね」
僕等からの提案に、ジーッと顔を見つめてから
小さく頷いた
「でも、二人がつかっても良いからね」
「お金に困ったらね」
「僕等、結構高給取りなんだよ。お姉さん」
再び歩き出して三人で話す
預かったお金
きっと、小さなお姉さんは忘れちゃうかもしれない
そしたら元に戻ったお姉さんに、返してあげれば良い。
覚えてても、覚えてなくても。
きっとビックリするだろうと
考えれば、それも楽しい。
袖に、一杯のお年玉
小さな、お姉さんの戦利品
僕等の戦利品は、お姉さんからの言葉
どんなに、お金を積まれても聞けないだろう
他の誰からも貰え無いと思う。

手には、掴めない言葉

僕等が居るから何も欲しいモノは無い。

どんな長い休みより、ボーナスより価値がある

好きで好きで大好きで
僕等の今までの一番の戦利品は、お姉さんの恋人になれた事。

今も、これから先も
これ以上無い位に大事な戦利品




end
201002

[前へ][次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!