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ハトアリ.クロアリ小話
それも又いつもの日2
同時に叫ぶも迷子騎士の笑顔は変わらない。
腹が立つ。
こいつが来ると、お金にもならない事をしなきゃいけないし
向こう曰く鍛錬
を、すれば絶対に負けちゃうし
お姉さんに負けるのを見られちゃうし
ロクな事が無い。
迷子でも鶏頭でも騎士
騎士の称号は伊達じゃない。
だからって、何度も何度も負けるのも悔しいし
この僕等がタダで毎回道を教えてるのに
全く身についてない
事実に腹が立つったらない…
「まぁ俺は教えて貰えるなら
双子君でもアリスでも構わないんだけど」
「じゃあ、私が教えるから
そしたら二人は無駄な小傷作らないで済むし」
お姉さんの言葉に、迷子騎士が笑う。
「へぇ、優しいなアリス。
まぁ弱い者に親切にしないとな」
弱い
の一言にカチンとくる。僕等は鎌を持ち直す
「違うわよ」
お姉さんも笑顔
「ディーとダムは私の恋人だから
エースなんかに傷つけられたくないの」
笑顔のまま言われた言葉に僕等は瞬く。
「それにディーとダムは、ちゃんと強いわ」
私を守ってくれるし。
「成長期だし、きっとエース位の年になれば
エースより強くなるわよ」
迷子騎士も瞬く、すぐに爽やかな筈なのに意地の悪い笑み見せた
「成る程、じゃあ俺も、もっと強くならないと」
「そうね。頑張って」
にこにこと、お姉さんと迷子騎士は笑顔で見つめ合う
笑顔なのに怖いのは、どうなんだろう。

お姉さんが僕等を 強い と言ってくれた。
「ひゃっ?」
左右から、二人で抱きつけば
驚いた顔の、お姉さん
「お姉さん僕等、頑張るからっ」
「絶対迷子騎士に負けない様に」
努力とか好きじゃないけど。
ちょっと真面目に頑張る。
僕等の様子に、お姉さんが、ふんわり笑った
「そうね。怪我しない様に頑張って」

迷子騎士に勝つ位に強くなるまでは
迷った、こいつが門に来たら僕等は隠れてスルーするけどね。
だって、お姉さんに会わせたくないし。
…そう僕等の心の中で付け足すも

「じゃあ俺も、もっと強くならないとなぁ」

「「強くなんなくて良いから、道覚えろよっ」」
聞こえた爽やかな口調に、僕等は力一杯言い返した



end
200810末up
エース…ないがしろっ(T_T)こんなんで、すみません
リクエスト有り難うございました。

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