[携帯モード] [URL送信]

ハトアリ.クロアリ小話
それも又いつもの日1
仕事をしに門に向かう、僕等はお姉さんを見つけた
「「…うわ…」」
ついでに迷子騎士も。
「また来た…」
「三歩、歩く前に道を忘れるって鶏以下だよね…」
うんざりするけど、門に向かう。
だって、お姉さんが居るから
「え…?」
お姉さんの両手が騎士に延びる、その手が頬に触れる
「お姉さん」
「何してるの、お姉さん」
慌てて僕らは、門に行く。だって、その体勢ってキスするみたいだ
「あ、ディー、ダム」
頬に手を添えたまま何でも無い顔で、お姉さんが笑う
「やあ、双子君達」
迷子騎士の笑い顔に、腹が立つ
「お姉さん、何してるの?」
「そんな奴から手を離そうよ」
隣に立ち口々に言う僕らに、お姉さんが笑顔のまま…
迷子騎士の両頬を引っ張った
「ちょっと待ってね、今、済むから」
むにーっ…と容赦ない引っ張り
つい、痛そうで僕等は自分の頬を押さえる
よく見ると、迷子騎士の片足も容赦無しに踏んでるし…
「エースは騎士だから、女子供には優しいのよね」
にっこり笑う、お姉さんの笑顔は…
ちょっと怖い
「ひろぃなぁ」
あんだけ引っ張られて、よく話す気になる…
迷子騎士は、頬が伸ばされ切っても笑顔
「感心するよ…」
「真似、出来ないよね」したくもないけど。
呟いてれば、お姉さんが手を離す
ついでに足も。
「次も忘れたら、また引っ張らせて貰うわね」
にこやかな、お姉さん
「良いけど…甘やかすと人間成長しないって言うぜ?」
「エースを使って鍛える気ないから私」
僕等には全く分からない遣り取り
「次に門に来た時は、君に道を聞けば良いんだろう?」
「そうよ。ディーとダムも私が居る時は呼んでね?」
「ええ?」
「何で?」
嫌だよ、そんなの
口々に言うと不思議そうな顔をされた。
「私が道を教えてあげれば、二人はエースと戦わなくて済むでしょう?」「お姉さんが、わざわざ教えてあげる必要なんて無いよ」
「こいつが、道を覚えれば済む話でっ」
「わざと間違えてるんじゃ無いんだぜ」
「当たり前だよっ」
迷子騎士っ

[次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!