[携帯モード] [URL送信]

ハトアリ.クロアリ小話
君と1(夢魔)
そんな訳で、最近の楽しみは会合
皆に会えるから。

全く発展と進展無い会合だけど
むしろ後退気味だが、その分ずっと黙ってなきゃいけなく無いし
途中で中座も退座も咎められない…まぁ私は。
でも、他の人も程々にはサボっているし
着替えを済ませ、グレイと一緒にナイトメアを逃げない様に
挟み込み、会場の部屋に向かう
「うう…気持ち悪い…吐く、吐きそうだ、吐かねば…」
「言葉、変よ。ナイトメア…全くチキンなんだから」
呆れ気味に言えば 「繊細なんだ。」と言われ鼻で笑う
「どこの乙女なのよ…格好良さの欠片も無いわね…」
繊細で薄幸
顔はハンサムだが少年では無い
薄幸で繊細な美少年
……療養所に隔離されてそうだ。
「私は、幸、薄くは無いぞ」
頭の考えを呼んだのかナイトメアが不満そうに言う
「幸、薄そうには見えるけどね」
間違いなく。
キッパリ言い切り、ドアを開ける
「ひ、ヒドいぞアリス…うう…気分が悪い。
帰って寝…」
「「ダメ」です」よ」
グレイとハモる
「上司の恥は、部下の恥。さっさと入りなさい」ナイトメアの手を掴み、室内に入る
「ナイトメア様…貴方は、やれば出来る方なんですから」
「やれば出来るのが分かってるなら、わざわざやらなくても…」
「「ダメ」です」に決まってるでしょ」
また、ハモる。
ダメの部分だけハモりまくりだ。

しみじみダメ男っぽい
「…酷いぞアリス…」
「だから、勝手に心を読まないでってば…」
ぐるり、室内見回せば見知った顔が。
双子が(何故か育っているが)手を振ってくれ
小さく笑み向け、手を振り返し
違う席ではペーターが走って私の方に来ようとして
ビバルディに止められてる
口元笑み浮かぶ。
馴染んだ顔ぶれ
…その中にユリウスとゴーランドがいなく
とても淋しくなってしまうが…
椅子に座り、小さく溜息を吐く
ナイトメアが、私の方を見ていたのに気づき
眉を寄せれば、早く始めなさいよ
と心の中で促した。


ぐだぐだな挨拶が終わり。
今日も部下であるグレイと私は恥をかき
ぐるり、見回し手を振ってくれていた
双子の傍へ向かう。
彼等は、好きだ
幼く、凶悪で、罠と斧が大好きで
休暇獲得と賃金値上げに余念が無い
双子。
見分けもつかないが、一緒にいると
何となく楽しい
「あ、お姉さんだ」
「久しぶり、お姉さん」最近、会って無いから淋しかったよ
僕等。

[前へ][次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!