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ハトアリ.クロアリ小話
strawberry2
「ダメなの?でも、今日は何かいつもと違うね」
いつも可愛いけど
今日も沢山可愛い
キスを拒まれ残念そうなピアス
だが、続く頭が悪そうではあるが誉め言葉に嬉しくなる
「‥‥有難う。私、今日は急いで屋敷に帰るから」
またね。
顔を押さえてた手で、頬撫でてから離し。
ピアスに別れ告げ、屋敷に向かい出す
ピアスだから、心許ないが‥
化粧は変では無いらしい
それが分かれば
俄然双子の反応が気になってきた
普段から、可愛い等誉め言葉を出し惜しみしない‥
‥まぁ、この世界の住人は余り出し惜しみしないが
それでも、他の人に誉められるより
ディーとダムに誉めて貰えるのが一番嬉しい。
可愛い双子に、可愛いと毎日の様に言われる
可愛いくないのに。
と思うが、彼等から言われる誉め言葉は
心の中で否定的な台詞を返してるが
顔は、気付けば嬉しそうになってしまってるのだ
裏門から入る予定を取り止め
表へ向かう。
ちゃんと仕事をしてれば、立っているはず。
目を向ける、赤と青の双子が門に立っている
私が近付けば、二人が目を向けて来た。
パッと笑顔になり走り寄って来る
「お帰りなさい。お姉さん」
「誰かにイジメられたり、しなかった?」

パタパタ走り寄られ自然笑顔になる
が、いつもなら抱きついて来る双子は半端な位置で立ち止まった
「‥‥お姉さん、何して遊んで来たの?」
「苺の匂いと‥‥」
お化粧くさい
呟きの様に付け足された言葉に思い出す
双子は、化粧が嫌いだった‥
「‥ご、ごめんね?あの‥化粧」
してるから。
自分の頬へ触れる。
普段の肌とは違う感触
一歩、後ずさり
後悔で一杯になる
「お化粧、したんだ。何で?」
「お姉さん、そんな事しなくても可愛いのに」
双子が手を延ばし両手を掴まれ、気付けば顔を覗き込まれてた。
「何で‥‥」
理由なんか言えない
「か、会合の時に着替えるから‥
服がフォーマル寄りだし‥」
化粧でもと思って。
俯き気味に返す
視線に緊張する‥手に汗を、かきそうだ。
「ふーん‥女の人は大変なんだ‥」
「苺の匂いは、美味しそうなのに‥
それ。お化粧の匂いもするんだね」
ふんふんと鼻先寄せられる、動物めいた仕草
「お姉さん、キスしていい?」
「少しだけ、だから」
問われて二人を見つめる
キス。
その行為を問うて来るのは珍しい。
いつも勝手に、してくるのだ。
だけど改めて聞かれれば、いいと言うのも気恥ずかしい‥

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あきゅろす。
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