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ハトアリ.クロアリ小話
クリスマス(拍手)

「はぁ?あいつ等の欲しいモノ?」
エリオットが困った顔になる。
私も、困った顔だ。
だって双子の欲しいモノが分からない。
恋人、なのに。
「有休とボーナス?」
やっぱり、とため息を吐く。
だけど、それは私がどうこう出来る事じゃないワケで…
その二つ以外で彼等は、何が欲しいんだろう…
「ふ、二人共クリスマス
何をサンタさんにお願いしたの?」
煙が出そうに悩んだが、分からず。
双子に遠回しに(バレてるだろうが)聞いてみる。
「「お姉さんをお願いしたんだ」」
「え゛」
楽しみだねー兄弟。
と言い合う二人に、このままではハロウィンの二の舞。
と、ダラダラ冷や汗が浮かぶ。
しかし悲しいかな、二人が喜びそうなモノが
他に思いつかなくて。
私は頭から煙を吹いたまま
クリスマスの夜が来てしまうのだった。

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