お前は俺を愛してない 7 「席は………沢田の隣だな」 ………………相良君じゃん。 俺が相良君の方を向くと、相良君はそれに気づいたらしく、 ヤッホーと手を振って来た。 アッハハ〜。 まさか本当に同じクラスになるなんて…。 そういやタカは… 「先生!俺と沢田の席を交換してください!!」 居たぁ!! ってか何言ってんの!? …ていうか、タカと相良君同じクラスなら知り合いじゃん。 なんであん時あんなよそよそしかったんだ? 「あぁ、どうせ心配しなくてもすぐ席替えするから。」 「え〜。俺拡の隣が良かったのに」 「っつー訳でさっそく席替えだ。名前順にくじ取りに来いよ〜。」 俺まだ席にも座ってないんだけど… でもとりあえず相良君の隣の席に座る。 「改めてよろしく。 席替えしても隣だと良いね〜。」 「………そうだね〜」 俺は相良君に気のない返事をする。 「何その気のない返事。 良いのかなぁ〜?そんな事言って。」 「良いのかな、って何が?」 「後で怖い目にあっても知らないよ?」 …その怖い目を起こそうとしてんのは相良君じゃん。 [*前へ][次へ#] [戻る] |