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お前は俺を愛してない
2



「……………やっぱり?」


予想はしていたが、
やはり寮もかなり豪華だ。

というよりも、
寮の方が豪華な気がする。

やはり、生徒が住むからだろうか。

「ええぃっ!
 此処で怖気づいたら男がすたる!!」

俺は、そう意気込み、
ズカズカと寮に入って行った。


寮を入って、すぐに、
案内図があったので、俺はそれを見る。

「え〜っと、理事長室は…」

案内図には、
理事長室11F
と書かれていた。
どうやら、最上階らしい。

俺はとりあえずそこに向かおうと、
思い、周りを見る。

「エレベーターとか階段とか…
 なんかそんなん無いのか?」

周りを見ると、少し離れた所に、
エレベーターがある。

「よしっ、あれだ!」

俺はエレベーターが見つかった事に、
少し喜びながら、走ってそこに行く。

すると、
人が既に中に居た様で、
俺が入って来るのを待っていてくれた。

「あっ、ありがとうございます!!」

俺は彼にお礼を言いながら、
エレベーターに入る。

「…別に…………何階?」

「えっと…11階です。」

「11階………?」

「えっ?何か変な事言いました?」

「いや………そう…君が…………」

「俺が?」

「転入生……でしょ……?」

「あっ、ハイ。」

「……よろしく、…ね………」

「こちらこそっ。」

彼は話し終えると、
俺が言った11階と、彼の目的地であろう
9階を押した。

しばらくすると、
9階に着いたらしく、
ポーン
と音が鳴る。

「じゃぁ………またね………」

彼は、俺に手を振りながら
エレベーターを出て行く。

「あっ、ハイ!また!!」

俺も手を振り返す。

「…あ。」

そういや、名前聞くの忘れてた。
ま、いっか、どうせすぐ会えるだろうし。

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