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これでいいんです
長安の学院に通う悟能は、頭がとても良くて名高い学院から誘いをうける程だ。
私はというと、元々の年齢があっても国が違うと解らなくなるものなのか周りと比べればそこそこ良いくらいだ。昔から勉強は好きじゃない。
それでも通っているのは理由がある。
勉強は必要ない通わないと拒否していた私に、



「璃音、行かないんですか?一緒に勉強したかったのに…。」



と呟いたのだった。
次の瞬間、即座に行くと答えた自分をひっぱたきたい。どんだけ好きだお兄ちゃん。
でも、兄の嬉しそうな顔が見れたので…良しとする。

そういえばその時シスターが楽しそうに言った。



「悟能の後ろをついて歩く璃音はひよこみたいで可愛らしいわね。」

「ひよこ…」

「(璃音がひよこ…)」



これは喜んで良いものなんだろうか。金魚の糞とかよりましか。















「お兄ちゃん、勉強するの?」

「ええ、これから部屋に戻って。」



どうやらこの兄は知識を身につけるのが好きらしい。私以外の人間と関わる時間が少ないせいもあるのだろうが。(自分も人の事は言えない)



「璃音も一緒に来ますか?以前解らなかったと言っていたとこ、教えますよ。」

「うん、行く!」

「(ひよこ…)」



なんと例えられようと、一緒にいたい。

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