小説 1 ‐頭に響く『唄』がある、何の唄かは、分からない…‐ 「骸、ごめんなさい」 言うな… 「オレ」 それ以上言うなっ…! 「ヒバリさんの事が好きなんだ/// だから、骸とは…」 『付き合えない』だなんて… どうして? どうして彼が良くて、僕では駄目なんですか? 彼も僕も君を傷つける事に変わりは無いのに… どうして…? 【ボクデハダメナンデスカ…?】 「ひぃ、やぁぁ…やめっ!」 綱吉君を捕らえるのは簡単でした 僕に騙されるなんて考えてもいないのだから、当然ですね 「だから、君は甘いと言ってるんですよ?」 「や…やだ…誰か…助け、て…!」 嗚呼、泣き叫ぶ君を見るのは、こんなにも楽しい事、なんですね 僕がこんな事を考える様になるなんて、思いもしませんでした 「くふふ、助ける?僕が君を逃がすとでも思っているのですか?」 だから、僕から逃げようなんて考えても無駄なんですよ… 「たすけ…リさ…ヒバ…さ…ん…」 「…煩いですね…」 何故、今あんな奴の事を呼ぶんですか…? 「助けて…恭弥ぁ!!」 また、聞こえた… あの『唄』が… 「…僕は煩いって言ってるんですが… そんなに ク ル シ ミ タ イ ン デ ス カ ?」 [次へ#] [戻る] |