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縁切りの神様
決して叶う事の無い想いにC




「宗貞様」
「ッ///」


其れは不意打ちと言っても過言では無かった。



「もっとお食べになられる様でしたら白米を装(よそ)いますが‥如何されますか??」
「え、あ‥…///」


名前を呼ばれた。

たった其れだけの事なのにドクドクと心臓が早鐘の様に脈を打つ。


そうして、まだ初恋も知らなかった恋に奥手で初心な宗貞が熱を覚えた顔を見せまいと逸らしながらも



「いや、もう結構です。ご馳走様‥///」

などと言って席を立てば。



「そう、ですか‥…」
「!!」


少しだけ

ほんの少しだけ愛する妹が寂しそうな声でそう呟いてみせたので。



一瞬動きを止めてしまった宗貞だが、どうする事も出来ずに結局スタスタと素っ気無い様子で其の場を立ち去るのであった―――



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