縁切りの神様 其れを運命と呼ぶのならE 其の日。 宗貞は初めて生身の女を想って自慰に耽った。 「っ、はぁ///」 自然と上がる吐息。 其れまで一切の女人に興味すら持たなかった彼は、初めて抱く己の感情に戸惑いながらも 「よし、こっ///」 突き上げる欲望という名の衝動に勝てず、勝手に天を仰ぐ分身に手を掛けたのだ。 「くっ‥‥…///」 ぐちゅぐちゅと湿った音が下半身から聞こえてくる。 充血した其れは赤黒く、何時見ても気分の良くなる代物では無かった。 其れでも、硬く張り詰めた肉棒を無我夢中でぐちゃぐちゃに扱いてやれば 「は、あぁっ///」 抗い難い快感がまるで津波の様にぐわっと押し寄せて来て。 「あぁっ、クソ!!なんて、事…だっ///」 いけないと頭の中では分かっているものの 理性が其れに付いて来れず、どうしても脳裏に浮ぶ麗しい妹の姿に宗貞は興奮を募らせてしまった。 そうしたらもう止まらなくて。 「吉子ッ///よし…こ!!う、ぁ‥‥ッ」 其の美しい美貌がベッドの上でどう歪むのか見たくて。 華奢な其の身体を無理矢理押し倒し、衣類を乱暴に引き裂いてはたわわな胸にむしゃぶりついて舐め回す所を脳内で思い描いた彼はハァハァと呼吸を荒くし 「わたしの吉子‥‥っ、あぁ!!君の身体を‥存分に楽しめたらどんなに、良いか‥くぅっ///」 更には、まだ見た事の無い彼女の蜜壷に己の凶器をずぶりと突き入れる所まで妄想してみせたのだ。 其の瞬間――― 「〜〜〜っ///」 とうとう耐え切れず、亀頭からびゅくびゅくと白く濁った液体が飛び散ってしまったのだ。 「はぁ、はっ‥は///」 其れと同時に宗貞の胸が大きく上下に揺れ動き 久方ぶりに溜まっていた物全てを出し尽くした彼は 「…‥最低だな」 事も有ろうに、其の日出逢ったばかりの妹を想って自身を慰めた事に激しい自己嫌悪を覚えてしまったのだ。 そうして、呼吸と共に落ち着いてきた自身の心臓を軽く押さえてみせた彼は 「神よ、もしもコレが運命と言うのなら。コレ程残酷な運命はありましょうか―――」 何故よりによって腹違いの妹なんだ。と 心の中で嘆いては、一人暗い室内で頭を抱えて悶々と悩むのだった。 [*前へ] |