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サークル途中から寝てて


「…い…センパイ!」


「…あ?」


「終わりましたよ、帰ろ?」


「…あー」


なんか今の…「帰ろ?」ってかわいかったな(笑)



三谷田を見たら、俺の隣でしゃがんで見上げてる


ワンコがオスワリしてるみてぇ


「みんな帰ったのか?」


頭撫でながら聞いたら


「とっくに。」


少し拗ねてる…か?なんかしたかな?俺


「…どーかした?」


「…どーもこーも…センパイ寝ちゃった後、散々だったんだから」


「…家帰って聞くわ。」


三谷田の都合も聞かずに俺んち行きを決めた



学校を出たとこで、三谷田のバッグにあの同人誌が刺さってるのが見えて


「コレ…」


抜き取ったら焦ってる三谷田


表紙めくる前に取り上げられて


「センパイは見ちゃダメ」


「…なんで?」


俺より背の高い三谷田から奪い取る事もできず…





家に着いて


「…で?何があった?」


唐突に聞いて見たら


「俺とセンパイにコレみたいな事ないの?って話しになって…」


例の同人誌を握り絞める


「見せてみ?」


大体予想はついてんだからさ


「…やです」


意外に強情だなおい…


「んじゃあ、もーいーや」


諦めたフリして


「飯食お?」


今夜はタラコスパにしよ


パパッと作ってる間、三谷田はジィーッと『待て』の状態(笑)


出来上がってテーブルに乗せると


「ほら、食え」


と『待て』解除してやる


すぐに空になった皿を見つめてる


「おかわりあるぞ?」


パァーッと笑顔になって


大盛りのタラコスパをまた食べ始めた





たらふく食って、ソファーでくつろいでた三谷田は

俺が皿洗ってる間に寝てやがって



フッ…この隙に


隠してた同人誌を見始めた


しょっぱなからヤッてるシーンに(やっぱケツ使うのか…)と再認識して


下になってるヤツが目茶苦茶気持ち良さそうに悶えてるのに


(うちのサークルのやつもこんな事してんのかな)


なんて思って


想像できね…


短編がいくつかあんのかー


次のやつ見たら


どー見ても俺と三谷田…


コレか


///////なんだ?コレ…



てっきり俺が三谷田ヤッてるんだと思ってたら


俺、下じゃん…

ありえねーだろ



よくよく見たら、コレ全部俺らがモデルらしくて


最初のはあまりに似てなかったから気付かなかった


どれもこれも、漫画になった俺は三谷田に突っ込まれてる


他人事のように最後まで見て


気付いたときには下半身に違和感



なんで勃ってんだ?俺…


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