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これって…



どーゆータイミングで顔上げたらいんだ?…



やっと涙が止まって落ち着いてみたら、抱きすくめられてるのがミョーに気恥ずかしい…



つか…



重っ!!!



「三谷田?」


意を決して顔あげてみたら…


「…寝てるし……」


あまりにも長い時間泣いてて、

更にどーやって顔あげるか悩んでる間に


寝てやんの(笑)



腕の中から抜け出そうとしたら



!!!!!



三谷田の下敷き……


起きてれば押し倒されてる恰好


「三谷田〜重い〜」


呟いてはみたけど反応ナシ



俺よりデカイ身体の下からなんッとか抜け出て



寝室から毛布持って来てかけてやる



寝顔はおもいっきり昼寝満喫中のワンコ(笑)



なんだかなー…


コイツかわいーわ…




後輩とはいえ昨日初めて喋ったよーなもんのコイツが


なんだか昔からの友達みたく感じられる



タバコくわえてソファーの前に座り、DVDを入れ換えて


後ろに人の気配感じながら見始めた




「…カレー食いたい…」



え?起きた?


振り向いたけどスヤスヤ寝てる



(なんつーはっきりした寝言だよ…)


起きたら荷物持ちに買い物付き合わせるか



今夜は有無を言わさずにカレーに決定だからな(笑)





一人、映画一本見終わった頃


やっと目を覚ました三谷田


「…俺、寝てましたか…」



「うん、すやすやと。買い出し行くから着いてこい」


乾燥機から出してきた服を渡してやる


その場で脱ぎ出す三谷田をぼーっと見てたら


「…センパイ…ガン見されてるとなんか恥ずいんですけど…」


そんな見てたか?


「…わりー」



背中向けて、財布と携帯と車のキー持って、っと


「準備でッ!!!」


振り向いたら真後ろにいた三谷田にガッツリぶつかって



よろけた拍子にガッと抱き寄せられた


「大丈夫っすか?」


ニッコリ笑う三谷田に


「…ああ」


ぶっきらぼうに答える俺



かっこわりい…



「行くぞ」


「はいッ」



機嫌悪い俺にもひるまずに後ろ着いてくるあたり…


なんか心地いい




買い物に出て、荷物持たせて帰ってくると、早速作り始めた



「カレーですよね?それ。好きなんです!」


「…知ってる」



三谷田の「好き」という言葉が引っ掛かって、何故だかドキドキした






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