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3
[徹side]


目が覚めると


隣に体温


えッ!?
誰?


隣ですやすや眠るやつを覗き込む


…え…と……三谷田!?


なんでここに?


パニクる頭を整理しようと、タバコに火を付ける


スゥー……フゥーー…


起きぬけの一服はうまい…



じゃなくて…



「おい…三谷田ッ!起きろ」


軽く揺さぶると、寝起きはいいのか


「あ、おはようございます。先輩」


爽やかな笑顔を返されて、思わずドキッとした


ドキッってなんだよ?俺!


「なんで一緒に寝てんだ?」


低血圧な俺はぶっきらぼうに聞いた


「覚えてないんですか?」





三谷田の説明を聞いてひとまず納得…


「…ありがとな」


ずーっと不機嫌な顔してたらしく、少しビビりながら話してた三谷田に笑顔が戻る


「あの…じゃ俺…帰ります」


今日…なんも予定ないしな


「三谷田〜、付き合え」


「はははぃぃッ?」


「今日、暇だから。」


何故か赤い顔の三谷田は


「…はいッ」


「飯作れる?」


「…作れません…」


なんかさっきから、こいつに尻尾が見える気がする(笑)


ブンブン振ったかと思えば、今は垂れ下がってる


「んじゃ、作ってやるから待ってろ。先にシャワー浴びてくる」


「はいッ」


ほら、また(笑)


寝室を出て、脱衣所で服を脱ぐ


そーいや、あいつ…そっち系なのか?

服着てたって事はなんもなかったみたいだけど…


ゆうべの酒を抜くように熱いシャワーを浴びて




「三谷田もシャワーして来い?」


「はははぃ、それじゃ…」


立ち上がると、でけー…


昨日は座ってたからよくわからなかったけど


顔に出てたのか


「先輩がいた時は俺のがちっさかったっすよ」


2年でこれだけ伸びたのかよ


「…飯、簡単なのでいーよな?材料ねーわ」


「はい、何でも。風呂、そこですか?」


「んー。風呂そのドアで、トイレはそっち」


風呂場へ向かう三谷田を見送り、飯の支度に取り掛かった


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