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[准side]


部長さんに言われた、駅前のでっかいマンションに着いた

オートロックかぁ…


「冴樹先輩、着きましたよ」


まだ寝てるけど、一応声をかけてみた


返事のない背中越しに寝顔を見る


(相変わらず…キレイな顔してんな…)


一旦先輩を静かに降ろして、抱っこする形になり、先輩のケツポケ探ってる俺


後ろから見たらラブシーン真っ最中のカップルだな…(笑)


あ、あった


まだチカラなく眠ってる先輩を背負い直して


自動ドアを抜けてエレベーターへ


たしか…703だよな


ボタンを押して…っと


ずり落ちそうな先輩をまた直して


エレベーターを出て、部屋を確認



表札に名前ないけど、鍵は


あ、開いた


「…おじゃましまーす」


部屋の主は背中にいるけど、一応言ってみる


んー…とりあえずリビングでいーかな


真っ直ぐ進んだところのドアを開けた



「………ひろッ…」


でっかいソファーやテレビがあって、でもなんか…寂しい


フカフカのソファーに静かに先輩を下ろす


「…ん……」


寒いのか、背もたれの方を向いて丸くなる先輩


ぷっ


かわい


毛布かタオルケット探してこよ


リビングの隣の部屋を開けると、やっぱ寝室


ドラマとかに出てきそうな、でっかいベッドが窓際にある


(すげー…俺でも足伸ばして余裕じゃん)


「布団持ってくより、連れて来た方がいいよな」


独り言呟いて、またリビングへ戻る


さっきのまんま、丸くなってる先輩をこっち向かせて


「先輩、寒いんでしょ?ベッド行きますよ」


薄目を開けた先輩は寝ぼけてるみたいで


「…おんぶ」


笑っ


俺よりは小さいけど、フツーに男が言う言葉にしてはかわいくて


「ハイハイ、よいしょっと」


先輩おぶって、寝室へ


ゆっくり先輩を下ろして


ぐいッ


離して貰えずに、そのまま先輩の隣に寝る俺…


うーん…帰れねー…


「寒い…布団…」


背中越しに聞こえて、しょうがなく布団をかける


なんで先輩と一緒に寝てんだ?俺…
まぁ、嫌な気はしないな…


ベッド広いから不自由はないけど、このまま泊まり決定らしいから


「先輩、おやすみなさい」


もう背中越しに寝息たててる先輩に言うと眠る事にした


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