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出会い
大学に入ってのほほんと学生してた三年目のある日


集まっては飲んでるだけのうちのサークルに新入部員が数人入った


珍しい(笑)


うちは別に飲みサークルじゃなくて…


正式名称は『BL研究会』だったよーな気がする


入学当時、女の子が多いから、と先輩に無理矢理入れられたまま今日に至る俺は未だ彼女すらいなくて


だからって童貞ではないから、たまにお持ち帰りはするものの
それっきりだ。


で、今夜新入部員歓迎会をやるらしいから集まれ、と召集がかかった。




「可愛いコいるかな?」

「お前、またお持ち帰りする気だな?」


なんて仲間と話しながら、少しばかり期待して集合場所の飲み屋に着いた。


「おー!冴樹、川口〜こっち座れ〜」


先輩に呼ばれて、隣に座らされる。


テーブルの向かい側には新入部員らしき面々


女の子にチェック入れてると、
部長が立ち上がり


「えー、揃ったようなので、今年の新入部員に自己紹介してもらうかな」


一人、また一人と喋っていくのをなんとなく見てた


女の子たちが終わり男の番になると、部員たちの目が鋭くなった


BL研究会というだけあって、部員の男は殆どがホモかバイ

ノンケは俺含めて数人


新入部員もホモかな?…


自己紹介してく後輩たちを何気に見てたら、なんか一人見た事あるような…?
どこだったかなぁ…

そいつの番になり


「三谷田准です!……」


三谷田…どっかで…??


そいつが喋り終わり、部員の自己紹介が始まった。


俺の番か…


「冴樹徹です、よろしく」


そんな話す事もねーし…
一言喋って座ろうとしたら、


「冴樹先輩…ですか?秀高バスケ部の…」


は?


そうだけど…


喋ったやつを見たら、一人
気になってたあいつだった。


「…俺…知ってんの?」


「はい!先輩かっこよかったっすから。人数いたんで、俺の事は知らないと思いますけど…」


「いや…名前は聞いた事ある…顔なんとなく見た事あるなーって…」


「ほんとですか?嬉しいな〜♪」


「オイオイ、何二人で世界作っちゃってんのよ?」


廻りに冷やかされて、三谷田の隣に席移動させられた


うちのサークルに入ったって事は…こいつもホモ?


別に嫌悪感はないが、俺にはわかんねーからな…


三谷田の隣になって女の子とは離れたし…


なんか慕ってくれてるみたいだから、高校ん時の話なんかをしてみたり…


気付けばいいだけ飲んで、久々酔っ払ってた


「先輩〜?大丈夫っすか〜?」


「ん〜…眠い…帰る…」


「三谷田〜冴樹送ってけ。駅前のデカいマンションの703だから。鍵は左のケツポケ」


部長…なんで知ってんだよ!!


突っ込む気力もなく眠気が襲う




んーーー…なんか…揺れてる?


気付けば誰かの背中におぶられてて


…気持ちい…かも…


また眠りに落ちた







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