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HR後・・・
昨日あった事をさつきと美夏に話してみた。
《他の子ならちょっとだけど、あやめなら許す〜》
〈美夏に許してもらわなくていいし。(笑)
二人があやめの事好きなのは前からバレバレだからぁ〜!ゆっくり考えて決めれば?二人とも、って手もあるし!〉
《あーいぃなぁーあやめ、そうすれば?》
二人と?
それはさすがになー。悩
と、そこで
「あやめー帰ろっか?」
と優。
《優、仁がんばれー♪》
『おー!サンキュー』
もぉーこいつら面白がってるなー。
その日は優に送ってもらい、順番を変えながら何日か過ぎた金曜日…
その日の帰りも優の順番で、仁は用事があって優と二人で帰った。
「梅雨になったら自転車無理だよねー。」
「おー。でも雨降ってても送り迎えはするからなー。相合傘しようなっ!(照)」
「背、違いすぎるから私濡れちゃうじゃん。」
なんて話してたら
ポツポツ…
ポツポツ…
「雨?」
「急ぐぞ。つかまってろよ!」
「うん。」
でも少しするとザーっと土砂降りになってしまった。
「あやめ、ウチ行くぞ」
もぉー、雨で顔痛いし、目開けられないし、寒くてぎゅーっと優につかまった。
優の部屋はこの近くのマンション。
優のお母さんが再婚した時から家を出て一人暮らししてる。
新しいお父さんとうまくいってない訳ではなくて、優が言うには
「だって新婚さんじゃん。俺いないほうがラブラブでしょ。たまには家にも帰ってるしさ。あ、母さん妊娠したんだってよー!俺一人っ子だからさー、弟と妹どっちでも嬉しいなー!」
優やさしいんだよね、名前のとおり…
バタバタと優のマンションに着き、部屋に入れてもらう。
「制服乾かしとくから、脱いでシャワーであったまっといで?」
「う、うん。そうする」
心なしか優の顔、赤くなかったかな?今。
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