藤ノ宮学園
新しい朝
「…ん……ふ…」
息苦しい…というよりも、何かが乗ってるように重い…。
「ん…ぅン…っ」
ぞくぞくする…体に力が入らない…。
「…ふぁ…っな、…に…」
朦朧とする意識の中、目を抉じ開ければ、カーテンの隙間から明るい光が細長く差し込んでいて、今が朝だと教えてくれる。
自分の上に何かがいるのはわかるのに、カーテンが引かれ、電気を消した室内は朝だといっても薄暗くて、おまけにオレの視力じゃそれが一体何なのかわからない。
オ、オレはホラーはダメなんだってば…!
「ぃ、…や…っ!…っ何、」
正体もわからない不快感に体が震え………あ、れ?不快感?
そこで違和感に気付く。
…不快感っていうか寧ろこれって…。
「んぁっ…!ぁ、ア…っ?」
びくん、と体が跳ねる。
…キモチイイ。
そう、これは快感、だ。
「ひぁ、っん!あ、あっ…!ヤ…っ」
眠りを妨げた正体に気付いた途端、強烈に体を駆け抜ける快感に声を上げる。
己の置かれてる状態も否応無しに体を通して情報として入ってきた。
右手はベッドに縫い付けられて動かせない。
パジャマ代わりに着ていたTシャツは胸までたくし上げられ、スウェットは下着ごと片足は完全に抜かれて残った分は膝下で留まってる。
むき出しのぺニスは無遠慮に、でも巧みに扱かれ続けていてもう限界も近い。
「あ、ぅっ…んんっ、も、出…っ」
空いた左手を覆い被るさってる相手の首に回して、ふわりと香水の香る胸に顔を埋めた。
「ん、んぅ…っ、はっ…りゅ…じさ…っ」
朝っぱらからオレに襲い掛かるその人…龍司さんの名前を呼びながら、オレはその手の中に白濁を吐き出して果てた。
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