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藤ノ宮学園


「な?解散しかないじゃん?」

 慕ってくれるのは嬉しいけどさ。

「それにぶっちゃけ飽きたんだよな」

 もうこの辺で強い奴なんか居ないし、街に出たところでみんなこっちを避けて通るくらい。
 ホント、暇潰しにもなりゃしないっての。

「まぁ、会えなくなるのは淋しいけど、たまには遊びに来るしさ」

 眉間に皺を寄せるアキラの、オレより高い位置にある頭をぽんぽんと撫でてやって、そのついでに引き寄せて唇に噛み付いた。
 びっくりした顔のアキラに自分でも妖艶だと思える顔で笑って、もう一度、今度はゆっくり、そして深く口付けた。

 周りはいつの間にか静まり返って、誰かのごくりと喉を鳴らす音が聞こえる。
 構わず卑猥な音を立てながらアキラの口内を舌で蹂躙して堪能して…。

 唇を離せばアキラの眼は欲情した雄のソレに変わってて満足。

「餞別。暫く会えないからアキラも堪能しとけ」


 そのままアキラとばっくれた。

 取り敢えず解散って事も伝えたし任務完了!…ってことにしとこっと。
 他のメンバーにはアキラとか今日居たメンバーから伝えてくれるだろ。
 何だかんだ言ってオレの意志は通してくれるだろうし。ホントにオレって愛されてる〜(笑)
 ま、続けてても別にいっけどな。勝手にやってくれよ。


 取り敢えず今日はアキラで活力補充。明日から新生活頑張りますかね。





 …あ、レキにも連絡しとかないと。




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