[携帯モード] [URL送信]

夢見処
りらっくま-続き-


『……謙也ってさ、』
「無視かい」


『リラックマに似てる
よね。』
「え?」
ちょっと嬉しいかも…

こいつはどう思ってん
ねやろ。俺に似たやつ
に囲まれて嬉しいんや
ろか…



すると名前は顎に手をあて
『うーん、でもピカチ
ュウかも』
とか言い出した。

一気にテンション落ち
たわ。
「は?意味わからんっ
ちゅーねん!」
『あ、謙也はリラック
マとピカチュウどっち
がいい?』
「せやから意味わから
んわ!」
『…着ぐるみ着せよう
かと』
「着ぐるみ?んなもん
俺に着せてどないすん
ねん」
『え、』
「え、やない。何の為
に着ぐるみなんか…」
『だって、』
「?」
『謙也が着ぐるみ着て
るとこ見たかったんだ
もん』
「////」
何、こいつ。もん、と
かめっさ可愛ええんや
けど…!



何を隠そう、俺はこい
つに恋してる。



俺達テニス部は…まぁ
なんちゅーか、顔がイ
イ奴ばっかで。俺もそ
ん中に数えられるくら
いの顔やってん。せや
から、女子がうっとお
しいくらい媚うって来
たりしとった。なのに
こいつはテニス部のレ
ギュラー陣の名前、部
長の白石の名前すら知
らんかった。
俺すら…!同じクラス
やのに!
そこでまず興味を持っ
た。近付いてこいつの
中身を見ようとしたん
やけど…こいつAB型や
ったみたいで、とにか
く変だった。でも、話
し掛ける内にだんだん
こいつのいいとこも見
えてきて…いつの間に
か、惚れてた。



『急に黙ってどうした
の?』
「なんでもあらへんっ
ちゅー話や!」
『…てか、うちに来た
目的忘れてるでしょ』
「あ!」
『馬鹿だー(笑)』
「馬鹿言うなや!」
『じゃあアホだー』
「なんでやねん!たか
だかテスト勉強しに来
たの忘れたくらいで」
『うわー、テストなめ
てるわー』
「うっさいわ!」
『え、ひど。人がせっ
かく歴史教えてやろう
とわざわざ家に呼んだ
のにー』
「………………」
こいつは他の教科はそ
こそこやのに(それで
も70点以上ι)歴史
となるといつも95点
以上とるι頭いいねん
こいつ。でも常識的な
事とかは馬鹿やねん。
それがもう可愛くて可
愛くて…!、ってノロ
ケちゃうで!



『また黙ってるけど、
そんなに歴史勉強した
くないの?』
「やって、」
『ん〜、じゃあー』




『今回の歴史のテスト
が良かったらデートし
て』


「なっ////」
『あ、でもそれじゃあ
謙也に得ないか』
「いや、それでええ!
今回歴史のテスト良か
ったらデートしたる!


『ホントに?』
「おん!絶対いつもよ
りいい点とってみせん
で!」
『頑張れ』






(本当はあたしがデー
トしたかっただけなん
だけどね、謙也もノリ
がよくてよかったー)

だって…




「名前!早う勉強すんで!」

好きだから。

『はいはい』






End

[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!