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テニス部と!





「オサムちゃん!矢崎せんせーからの郵便物です!」

「おん、ありがとさん野々宮。お駄賃に飴ちゃんやるわ」

「ほんと!?」


オサムちゃんが誰かと会話しているのを耳に入れてそれとなくそっちに目を向ける(今は得意技練習の真っ最中や)。
そのままスルーする予定やったけど無理。


「亜由ちゃん!」

「あ、白石先輩。こんにちは」


もちろんこの子だったら話は別っちゅーわけや。
飴を幸せそうになめながら返事する亜由ちゃんはホンマにかわええ。


「知り合いやったか」

「おん、財前の幼なじみらしいで」

「いつもひかちゃんがお世話になってます」


ぺこりと頭を下げた亜由ちゃんにオサムちゃんと共に声を上げて笑う。オカンか!

「あああ亜由ちゃん!」

「謙也くん、こんにちは」

「お、おん」


スピードスター…やないヘタレスター(どっちが合ってるかわからんようなってきたわ)が亜由ちゃんを見つけて走って来よった。


「謙也先輩走ってどこ行っ…ってなんで亜由がおるねん!」


次は財前が走ってきて亜由ちゃんを引っ張り背中に隠した。いつもより数倍悪い目つきに苦笑する。


「何も取って食おうとはしてへんで。なぁ謙也」

「お、おん」


さっきからそればっかりやな。そう謙也を見るとじーっと亜由ちゃんを見とった。
そして亜由ちゃんの視線の先は…あれ?


「ちーちゃんだ!」

「亜由。何しとっと?」


千歳や。……真打ちか?










※矢崎せんせーはヒロインの担任





 

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