「そういえば君達にまだ名前をつけていなかったね」 ここにきてから一週間がたち、ここにいるポケモン達を一通り撫で回し終わることができた。一週間とは長いもので、グリーンのデレ発動時は大体予測がつくようになったし、グリーンのお姉さんであるナナミさんとは大分仲良くなった。あの人ほんと美人で優しくて最高。 それはともかく、やっとイーブイ君達と戯れる時間が出来たわけである。そこで気がついたのが彼らの名前をつけていないということである。 「つけてない、って言っても決めてはあるんだ」 頑張って考え抜いたんだよ私は!とニコニコしても彼等はこてん、と首を傾げるだけ。かわいいからいいけどさ! 「嫌だったら首を横に振ってね。まず、イーブイ君はコハク。琥珀っていうのはね、宝石の名前なんだよ。色がサンダースの時の君とそっくりでね。あ、琥珀には茶色っぽいやつもあるから今の君にも合ってるんだよ。あと、西欧語で電気を意味する言葉はどっかの国ではで琥珀を意味するとかなんとかあった気がするんだ。ぴったりだと思うよ、君に」 話が通じているかはわからないがイーブイ君に爆裂トークを浴びせる。私って博識! 勝手にテンションを上げているとイーブイ君がトテトテと寄ってきてほお擦りをしてきた。ななななななんだこのかわいいのは! 「い、いいの?コハクで」 「ブイ!」 私、今死ねたら本望です。 [前][次] [戻る] |