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かわいいあの子と






「よ、神崎!」
「うわ、青峰君!男子も終わったの?」
「おう!」

着替え終わって体育館近くの部室棟から昇降口に向かう。すると急に肩を叩かれてビビりながら振り向くとそこには青峰君がいて。

「くくっ、にしてもあの最初のはなんだよ!でっかい声でバスケ大好きって…」
「しょ、しょうがないじゃん!むしろバスケ部に入る理由なんてバスケが好きだからって以外にあるの!?」
「ないな」

からかってくる青峰君にむっとしながら言い返す。もちろん端からこの会話を聞いている人にどんだけバスケ馬鹿なんだ、と思われていることは知らない。

「おいさつき、いい加減来いよ!」
「さつき?」

青峰君が後ろに首だけ回して言ったため私もその方向に首を回す、と。
そこには超絶美少女が!!

「え、えーと…」
「あ、青峰君の彼女さん!?」
「ちげーよ」

そんなそんな!青峰君にこんな美少女の彼女がいたなんて!そっとこっちに寄ってくる彼女さんをガン見しながら口を開く。

「ず、ずるいよ…」
「聞けよ。……てかお前まさか、」

うぐ、と顔を歪ませながら青峰君に顔を向ける。青峰君が驚いたように俺のこと、と呟いていたがそんなの知らない。

「なんでこんな可愛くて美人でなんかもう女神サマみたいな子とつき合ってんの!?ずるいずるい!青峰君にはもったいないよ!」
「そっちかよ!」

なんでこんな可愛い子が青峰君なんかとー!と頭を抱える私と薄々感づいてたけどよ、とうなだれる青峰君。そんな私たちを見て彼女さんがくすりと笑った。な、なんでそんなに美人さんなのですか…!

「私は青峰君のただの幼なじみの桃井さつき。よろしくね」
「あ、私は神崎舞です。よろしく。…なんだ、彼女じゃないのか。よかったね青峰君、月とスッポンにならなくて!」
「お前いい加減シメるぞ」

ひいい、青峰君顔がマジだよ!とさつきちゃんの後ろに隠れる。

「青峰君、舞ちゃんにさっきの恥ずかしい勘違いバラすよ?」
「なっ、やめろよ!」
「え、何?恥ずかしい勘違い?」
「うっせーお前は黙ってろ!」

顔を真っ赤にさせる青峰君とニヤニヤと笑うさつきちゃん。幼なじみって面白いんだね。




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あきゅろす。
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