みんながぽかんとしながら私を見てくる。え、え、なんで!?私変なこと言ってないよね!?ていうか最近こーいうこと多くないですか!?どうしよう、とあわあわしていると男子の方からも視線を感じて。顔を上げるとやはりみんなして私を見ていた。なんでだよ!私はバスケ部に入った理由言っただけだよ!?バスケが大好きだって!そう思っていると青峰君とバチリと視線が合う。するとあろうことか青峰君は笑っていて、私にグッと親指を立ててきた。え、これグッジョブ的なアレだよね? 「えっと、神崎さん?」 「あ、舞でいいです」 「じゃあ舞。あなた……」 え、何?部長さんにじっと見られて体が硬直する。ふざけてんじゃねぇよてめぇ!とか言われたらどうしよう! 「合格!!あなたみないな子を待ってたわ」 「ぐふっ!」 「ちょ、部長!舞ちゃん死んじゃいますって!」 「落ち着け奈美!」 急に部長さんに抱き締められて到底女とは思えない声が漏れる…どころじゃない。死にかけたよこれは完全に。三途の川的なものが見えたよ。完全にぐったりしていると部長さん以外の先輩方に助けられた。ありがとうございます、あなた方は命の恩人です。 その後またさっきのやつが開始され、入部員数は8人になった。クラスの子も入れたようで一安心。 でもやっぱり殺されかけたのは私1人だった。 「じゃあ次に経験者でゲームやります。初心者は見学ね」 部長さんの言葉に私は笑みを作る。バスケできんじゃん!そう絶えずニヤニヤしているとビブスを渡された。 「同じ色のビブス着てる人とチーム組んでね。経験者は5人だから、それぞれに2人と3人2年生を入れるわ」 同じ色の人はっと。フラフラしながら探すと(何故か周りは違う色ばっかり)向こうから私を引っ張ってくれた。 「神崎さん、よろしくね」 「こっちこそよろしくね。あ、神崎だなんて呼ばなくても舞でいいよ」 「私たちのことも名前で呼んでね」 「うん!」 「私たち舞ちゃんと話したかったんだ!」 「え?」 「なんか面白いし…それに、」 「(…私って面白いタイプだったの?)」 「可愛いし!」 「そうそう、なんか子犬みたい!」 「え、人外!?」 [RE][NEXT] [戻る] |