「なんで舞ちゃんがここにいるんスか!?」 「そりゃマネージャーだからだけど…その台詞そのままそっくり返すよ」 マ、マネージャー!?舞ちゃんが!?ありえない、と言う黄瀬君の頭をぶん殴って黒子君に目をやるが、彼は目を伏せながら頭を横に振って。自分でなんとかしろってことかこのやろう!バカ!このシックスメンバカ! 「ていうか黄瀬君ね、周りの迷惑考えなきゃだめでしょ!女の子ホイホイくっつけてきて…」 「ホイホイって…」 「おかげで重い荷物持ってるのにここ入るの大変だったんだからね!バーゲンもお手の物になっちゃうよ!」 「じゃあ欲しいものすぐに買えるんスね!」 「あ、そうなるのか!ありがとう黄瀬君!」 「いやいや、お礼を言われるほどのことじゃ、」 「話逸れてます」 黒子君のおかげで我に返る。…何話してんだ自分。バカか。 「え、ちょっと、黒子君と黄瀬君ならわかるけど…なんで舞ちゃんと黄瀬君も仲よさ気なのよ!」 ガルル、とリコ先輩は何故か黄瀬君を威嚇しながら私を引っ張る。それにより今まで黙ってなりゆきを見てた人達もざわめいてきて。 「黄瀬君は、舞さんのおかげでバスケを始めたようなものですからね」 「そうなんスよ〜。舞ちゃんがいなけりゃ正直バスケ始めてなかったっスね」 黒子君に続いて、黄瀬君がヘラリと笑いながら言う。いや、そんなこと初めて聞いたんですけど。 「え、じゃあマネージャーってキセキの世代のうち一人の産みの親?」 「それじゃ私が黄瀬君のお母さんみたいじゃないですか」 驚きで染まっている表情で日向先輩が私を見ながら言ったことに反論する。同い年だぞ、私たち! 「でも、ま、黒子っちがそのプレースタイルになったのも舞ちゃんのおかげだしね」 「「えぇぇええ!!?」」 黄瀬君、あんたなんでそこまで知ってんのさ。 [RE] [戻る] |