「さっきも言ったけど具体的で相当の高さのハードルでね!「一回戦突破」とか「がんばる」とかはやり直し!」 あ、そっか。私似たようなことやったんだった。 「中学ん時と一緒か」 「?舞ちゃん?」 「もっと規模は小さかったんですけど、私中学の部活入るときも同じことやったんです」 みんなが唖然とする中、柵に近づく。…中学ん時と同じことは言わないぞ!誰かしらに爆笑されるのはもう嫌だ! 柵をぎゅっと握って、息を大きく吸い込んだ。 「1年B組6番神崎舞!!勝って勝って勝ちまくって!てっぺんもぎ取る!!」 おおう、久しぶりの大声で喉痛いわ!とくるりと振り向けば、黒子君と目が合って中学の時とは違うこと言うんですね、と残念そうな顔をされた。私に何求めてんだこいつ。 「ふふふ、さすが舞ちゃんね!次は?女の子に先越されて、」 「チッ、先に言うんじゃねーよ」 リコ先輩の言葉を遮って、火神君が柵に、登った。危なっ! 「1−B5番火神大我!!「キセキの世代」を倒して日本一になる!」 いや、だめだからね!かっこいいこと言ってるけどその位置は危ないからね!倒す前に、日本一になる前にお星様になっちゃうからね! そうあたふたしていれば下がザワザワとうるさくなってきた。私は急だったからみんな止まったんだろう。 「次はー?早くしないと先生来ちゃうよ」 ふと黒子君を見れば、どこから出したのかその手の中には拡声器。 「すいません、ボク声張るの苦手なんで拡声器使ってもいいですか?」 「!…いいケド」 スウ、と黒子君が息を吸ったその時。 「コラー!!またかバスケ部!!」 「あら今年は早い!?」 先生が来て、お説教されました。まだ何もやってない黒子君も。足しびれた。 次の日、グラウンドには日本一にします。の文字。 一年生は私含め7人入り、誠凛高校バスケ部は始動した。 [RE] [戻る] |