「リコ先輩!」 「あら、舞ちゃん!」 今日も可愛いわねーと言いながら頭を撫でて来るリコ先輩に苦笑い。周りの視線が痛いです。 やっぱり単身2年の教室に来るのはやめておいたほうが良かったかな。黒子君とか火神君とか引っ張ってくれば良かった。 「で、どうしたの?」 「本入部届けもらいにきました」 仮入部なんて、私には必要ない。バスケ意外に興味あるものないし、一度入ると言っといてやっぱり入りません、だなんて…笑っちゃうわ。 「早いわね。もう3人目よ」 「3人目?」 1人目と二人目はは誰だったんだろう、と首を傾げればリコ先輩はげっそりとしながら答えてくれた。 「黒子君と火神君。ほんと、舞ちゃんは普通に入ってきてくれて良かった」 普通に、て。2人は普通に入って来なかったんかい。…まあ予想はつくよ。大方黒子君は気配がないから急に現れて、火神君はすんごい勢いで入ってきたんだろうな。 …にしても。 「行くなら私にも言ってくれればいいのに」 ムスッと、口を尖らせながら言えばリコ先輩はニッコリと笑って言った。今度シバいといてあげる、と。ごめん二人とも。 「あ、受け取るのは月曜の8:40に屋上ね」 「え?月曜って朝礼じゃ…?」 ふふふ、と意味深に笑うリコ先輩は私の問いには答えてくれなかった。 [RE][NEXT] [戻る] |