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バスケ部





「奇遇だね、青峰君もバスケ部入るだなんて!」
「まさかこんなちっこいのがバスケやるなんてな」
「まだおっきくなるもん私!青峰君なんて見下ろしてやる!」
「無理だろ。…ま、バスケは身長だけでやるもんじゃねーか」

話をするとぶつかった男の子、青峰君もバスケ部に入ると発覚。どうせだから一緒に体育館行こう!ってことになったんだけど…私って友達作るのうまいよね!

「お前と話してるとなんか気抜けるからだろ」
「え、何それどういう意味?」
「アホってことだ」

きいい、この野郎!と青峰君を睨むがハッと鼻で笑われてしまう。ほんとなんなんだこのでっかい男は!身長分けろ!

「お、着いたぜ」

…なんか校舎から異様に遠くなかった?と後ろを振り向くとやはり校舎は遠くて。なんじゃこりゃ。

「じゃ、頑張れよ神崎」
「うん、青峰君こそ!」

女子と男子の方へ分かれるため手を振って分かれる。さあて、やっとバスケができるぞ!



■□■□■□■□■□■



「1年生集合!」

体育館に入ってから何分かたった後(その間は同じクラスの女子がいたため話していた)、部長さんらしき人が集合をかける。ササッとみんなが集まると部長さんは再び口を開いた。

「私は部長の八幡奈美です。まず始めに、」

部長さんが言葉を切って間を開けたことでみんなが真剣な面もちになる。何を言われるんだ?

「明日からは仮入部期間は設けません。入れるか入れないかは今日私達が決め明日から本入部してもらいます」

部長さんのその言葉にみんながザワザワし始める。ってことは入部できるのは多くてもここにいる人たちだけってこと?

「経験者とか初心者とかそういうのは関係ありません。ウチは実力が全てっていうわけじゃないからね。不純な動機で来た人だけを落とすから思い当たる節のある人は今抜けて!」

わあ、けっこう好きかも、こーいうところ。思わずニヤニヤしていると何人かが抜けていった。

「もういないわね!じゃあ一人ずつここに入った理由、もしくは目標を言ってもらいます。もちろん大きな声で、男子の方にも聞こえるようにね」

部長さんがニヤリと笑ったのに何人かが青ざめる。体育館を半分にして男女分けて使っているため男子にはこっちのやっていることが丸見えなのだ。まあこっちからも丸見えだけどね。そんなだから恥ずかしがる人なんていっぱいいるんだろうなぁ。



 

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あきゅろす。
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