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監督と私とおっきい彼





「来ました。新入生…」
「バスケ部ってここか?」
「わあっ!!?」

ぬっと横に感じた気配に振り向くとそこには知った顔が。リコ先輩はすっごい驚いている。

「火神君、遅かったね。もう来たと思ってたよ」
「……ちゃんと入ったんだな」

間を開け、私の言葉を無視して言う火神君。どうせ迷ってたんでしょばか!このばかみ!

「…で、知ってると思うけど誠凛は去年できたばっかの新設校なの。上級生はまだ二年だけだからキミみたいに体格よければすぐに…」
「そーゆーのいいよ。紙くれ」
「え?」
「いてっ!神崎何すんだてめぇ!」
リコ先輩がせっかく説明してくれてるのにそれを軽く流す火神君にチョップ。睨まれようが何されようが関係ない。ついー、と顔を反らすと頭を叩かれた。ちっちゃくなったらどうすんの!

「2人は知り合い?」
「ただのクラスメイトです」

ニヤニヤしながら聞いてきたリコ先輩にばっさりと言い放つ。変な誤解されたら困るもんね!火神君なんかと!

「……名前書いたら帰る」

すっかり毒気を抜かれた感じの火神君はそれだけ言ってペンを持ち紙にスラスラ書き込んでいる。私はそれを見て立ち上がった。

「じゃあ私帰りますね!」
「明日からよろしくね!」
「はい!」

うん、思ったよりうまくいきそうかな!先輩たちは優しいし黒子君もいるし。火神君は馬鹿だけど。





 

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あきゅろす。
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