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帰国子女





「日本馬鹿にしたなこのやろう!」
「向こうに比べりゃそりゃあ、な」
「ん?向こう?」
「アメリカだ。俺今までアメリカいたんだよ」

え、アメリカ?頭にクエスチョンマークを飛び散らす。アメリカってあれ、ゆないてっどすていすあめりか?USJ?あ、それは日本のテーマパークか。うん、USAだよUSA。

「…それはあの、帰国子女ってやつですか?あれ、男だから帰国子男?」
「男でも帰国子女っつーんだよ」

そうだったのか!と衝撃を受けた顔をすれば火神君はどうやったらそんな馬鹿になれるんだよ、ともうぐったりし始めていて。火神君はどこまで私を馬鹿にすれば気が済むんだろうか。

「で、どーすんだ?」
「何が?」
「マネージャー」

ああ、本題はそこだったんだっけ。マネージャーマネージャーマネージャー…それってあれだよね。「火神君!舞を甲子園に連れていって!」とか語尾に「だゾ☆」とかつけるあれでしょ?と火神君に聞くとわけわからねぇこいつ、という顔をされた。ついでに甲子園じゃなくてインターハイだろ、と。その通りだ。

「マネージャーね、うん……やだよ」
「おおやってくれるか……ってはぁ!?やだ!?」

オーバーアクションの火神君に若干驚きながらも頷く。
…だって、マネージャーなんかやったらバスケやりたくてしょうがなくなるでしょうが!





 

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あきゅろす。
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