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発覚





入学してから1週間、やっとみんなが学校に慣れ始めた頃。早く部活の仮入部期間始まらないかなぁ、と考えていたのだが、ある一つの新事実が発覚した。

「ねぇ黄瀬君…」
「?どうしたんスか、舞ちゃん」

男女だから行動を共にしているわけではないが結構仲良くなった黄瀬君に声をかける。

「黄瀬君って…モデルやってるって本当?」
「はっ!?」

私の問いに目をまん丸くさせる黄瀬君にミスった、と苦い顔をする私。あの噂は嘘だったのか友人Aよ!がしかし、

「い、今頃知ったんスか…?」

ずっこけそうになってる黄瀬君にはて、と頭を傾げる。合ってたんじゃん。っていうか今頃、って?

「黄瀬君が載ってるのって男性ファッション誌かなんかでしょ?」「そうっス…」
「じゃあそんなの知ってるわけないじゃん!」
「へ…?」
「だって私女だから男性ファッション誌なんか買わないもん」

当たり前のことじゃないかと黄瀬君を見ると、彼は下を向き顔を片手で押さえて震えていて一気に不安が押し寄せる。や、やっぱり知らなかったのがいけなかったかな…。

「黄瀬く、」
「くくっ…ま、マジ舞ちゃんサイコー…」

…笑っていました。あれ、私また変なこと言ったのかな。それより何さ、せっかく人が心配してるのに笑ってるって。泣くぞオラ。




 

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