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だめだ





「じゃあ今度応援でも行くわ!」

医者にやってもいいと言われた分だけ体を動かし(もちろん青峰君に相手をしてもらって、バスケ)(と言っても動かす内には入らないような動きだけど)終わってベンチに座る。青峰君が自販機でアクエリアスを買ってくれてそれを私に投げてくる。難無くキャッチしてプラグを開け、喉に流し込んだ。あれ、青峰君になんか奢ってもらったの初めてだ。あんた気の利くことできるんだね。

「お前今失礼なこと考えただろ。返せ」
「ナンノハナシカナー」
「ほんっと隠し事苦手なんだな」
「ひひゃいひひゃい!ひゃひゃへ!」

ぐにっと両頬を引っ張られて抗議の声を上げる。言葉には鳴ってないんだけど。
そんな私を見て笑い声を上げた青峰君はみょんっと変な効果音付きで私の頬を離した。いったいなぁもう!赤くなってない!?これ!

「応援は、来るな」
「へ?」

ごきゅごきゅとアクエリアスをがぶ飲みしながら青峰君の言葉に首を傾げる。
来るな、だって?あの青峰君が?

「…青峰君にまで言われるとは思わなかったな」
「俺以外に言われたのか?」
「さつきと黒子君」
「あぁ、」

今同じクラスのさつきや黒子君に耳にタコができるほど言われているのだ。絶対に試合を見に来るなって。なんで?

「いいな。ぜってー、見に来んじゃねーぞ」

…そう言われると見に行きたくなるのが人の性だ。





 

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