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親友の称号を






「俺はバスケやってるお前しか認めねぇ。バスケやってねぇお前なんかと関わりたくねぇんだよ」

昨日とは違い一人でお見舞いにきてくれた青峰君は開口一番にそう言われた。それは、どういう意味?私と今まで仲良くしてくれたのは私がそれなりにバスケできたから?私からバスケとったら何もないから?そんなことは、自分でもわかってるよ。バスケがなくなったら私には何も残らないことぐらいわかってるよ。

「だからもう俺に関わんな」

私だって、今は見たくない。私ができなくなったバスケを楽しそうにやってるみんなを。私の全てだった、バスケを。でも、

「青峰君のバーカ!!」
「ぶっ、何しやがんだ!」

枕を青峰君の顔にぶち当てる。ナイスコントロールじゃん私!

「そんな風に言われただけで関わりを断ち切ってあげるほど私は聞き分けの良い性格じゃないから!」
「…は?」
「確かにバスケはできないし見たくないし、何よりも私からバスケ取ったら何もなくなるけどっ……でも、でも青峰君や黄瀬君やさつきや黒子君や緑間君たちと簡単に離れられるほど私は大人じゃない!だから嫌と言われようがなんと言われようがまとわりついてやるからね!」

驚いた顔をする青峰君を無視して思ったこと全てを吐き出す。バスケをなくした上に友達までなくしてしまったら、正直私は立ち直れなくなるだろうから。

「……お前は本当に馬鹿だな」

なんかすっきりしたような顔の青峰君にワシワシと頭をグシャグシャにされる。うわ、何すんのこいつ!

「ワリー、今一番不安なのは舞なのにいらんこと言った」
「いや、別に私は、」
「勘違いすんなよ?」
「?」
「バスケができなくたって舞は舞だ」
「っ!!」

一番欲しい言葉をくれた青峰君にがばりと顔を上げる。なんでこんな言葉くれるんだ!

「〜っ青峰君には親友の称号をあげるよ!」

微妙、と言っている青峰君は無視した。

(親友じゃだんだん対象から離れてってるじゃねぇかよ!)





 

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