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クラスメート



第32診沿い。



「ただいまーっと、お客さん?」
「あら千遥、お帰りなさい」

お店の方から家に入るとお姉ちゃん以外に3つの影。経一くんのバイクは外に無かったから経一くんはその中に含まれない。外にこてこてした車があったけどその車の人かなぁ。にしても、あの車。ものすごい見覚えがあったけど…。

「千遥。久しぶりだね」
「逸人くん!」

一人目はお姉ちゃんの旧友、逸人くんだ。逸人くんはうちの学校の保健医をしているけど、生憎私は優良健康児のため全く保健室の世話になることはなくて逸人くんにも会っていなかった。学校にいればすごく逸人くんの噂が流れて来るけど。見た目はアレだけどすっごいいい人なのにな、逸人くん。なんか性格可愛いし経一くんより大人だし。

「大きくなったな」
「!千歳先生だ!」

二人目はお姉ちゃんたちの先生だった人で、今は学校の校長である千歳先生。あぁ思い出した、あのこてこてした車は千歳先生の物だ。相変わらず千歳先生は可愛いなぁ。

「え、蛇頭…さん?」
「あれ、アシタバくん?」

三人目はまさかのクラスメイト、アシタバくん。アシタバくんは目立たない普通なタイプの子なんだけどいかんせん周りにいる人達が目立つ奴らで(女子達にかっこいいかっこいいと騒がれてる藤くんとか逆に女の子来い来いな美作くんとか)最近は目立っている。それと、そのみんなで逸人くんのいる保健室に入り浸っているらしい。それって逸人くんのこと怖がってないってことだよね!いいことだいいこと。

「なんで蛇頭さんがここに?」

すごく戸惑ったように聞くアシタバくんに吹き出しそうになるが我慢我慢。キョロキョロとしているアシタバくんはなんか小動物のようでかわいかった。

「だって私の家だもん」
「へぇ、そうなんだ…ってええ!?」
「この子は私の妹なのよ」

驚いているアシタバくんにクスリと笑ったお姉ちゃんが私を引っ張り腕の中に閉じ込めて言う。もちろんアシタバくんはすっごい驚いていて。

「じゃあハデス先生とは知り合いだったの?」
「うん。逸人くんはお兄ちゃんみたいなものだからね」

経一くんは全っ然お兄ちゃんなんてガラじゃないけど逸人くんなら大歓迎!





 

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あきゅろす。
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