イツカマタ… 2 キイイイィィィイィイイン 「はぁ、やっと着いた。長かったなぁ…。並盛に来るのは4歳の時以来だな。」 とりあえずマンションに向かうか。誰か知り合いに会わなきゃいいけど…。 「あれは…沢田?」 と考えている姿を見ていた人物がいたことに気付くこともなく。 「…?誰かに見られてた?」 漸く気付いたのかよ ププ(笑) 「うぜぇ黙れバ管理人。下衆の分際で勝手に湧いてでてんじゃねぇぞ猫被りが。」 ありゃりゃ、気付いてた?(笑) 「ふん。当たり前だろ。」 ではでは消えるとしますかCiao! 「やっと消えたか…。」 ここ、並盛には俺の双子の兄、沢田綱吉がいる。そして俺が4歳まで住んでいた街だ。あまり変わっていない懐かしい街並み。 でもこの国は大嫌いだ。平和ボケして汚い部分を見てみぬふりをして、欲にまみれているから。 …母さんに、会いたいな。今の時間なら綱吉もいないだろうし。 ―――――――――――…‥ ピーンポーン… 「は〜い。」 ガチャ 「どちらさまですk こう君? 本当にこう君なの?」 「久しぶり、母さん。」 「違うわよこう君。」「?」 「“お帰りなさい”」 「!!////“た、ただいま”」 綱紀は照れくさそうにしながらも『嬉しい』そう感じていた。 「さぁ、上がって上がって。」 「綱吉が帰って来る前に帰るよ…。」 「そぅ…残念だわぁ…とりあえずお茶にしましょうか。」 「うん!!」 「ふぅ…母さんのお茶は小さい頃から変わらないね((にっこり 美味しい。」 「あらぁ、そう言って貰えて嬉しいわぁ((喜」 「ねぇ…母さん、俺、父さんに捨てられたのかな?」 「!?どういうこと!?あなたは私の大事な息子なのよ!?捨てるわけないじゃない!!一体なにがあったの!?」 母さんがこんな風に取り乱すの、初めて見た…。 綱紀はイタリアであったことを話した。 「あの人はイタリアのマフィアのNo2をやっていて、何度も殺されそうになった。それだけでなく、俺を消そうとして俺を庇った大事な人が死んだんだ。それから俺はあの人の組織を抜けて自分の組織を作った。…今は少しずつ笑えるようにもなったんだ。」 「……そんな酷いことが?」 「俺の手は血で汚れてる。それでも息子と言ってくれる?」 「当たり前じゃない!どんなことがあろうと私の宝物にかわりはないわ」 綱紀は少し、でも確実に穏やかに優しく微笑んでいた 「母さん、また来てもいい?」 「えぇ もちろん」そして自分の母に別れを告げてマンションに向かって歩いていた。 [*前へ][次へ#] |