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◇LIQUID AND SOLID
ドキドキとうっとり


しばらく見つめあっていた二人だが、ハッとして俊敏に離れる。


「…ご、ごめんっ…!」

謝ったはいいがなんと切り出せばいいかわからないでいると、


「ぉおーい!開けてくれぇ〜っ」



アキにとっての助っ人が横槍した。


「…ん?帰ってきたか。ちょっと鍵開けてくるわ。アキはもうちょっと寝てていいぞ」


そう言って部屋を出るタカ。


アキは案の定眠れなくて、でも一応タカの香りのするベッドに包まれる。

「すぅ…はぁー…」

―――タカの香り…。


大きく深呼吸してから、自分が結構恥ずかしいことをしていることに気がついた。


うわ…っ 何か恥ずかしい…ドキドキする…?


さっきから何かとドキドキしている。


部屋を出ていく広い背中とか、低いタカの声をきくだけでもうっとりするのに、



あんな近くで顔を見てしまったから心臓が壊れてしまったみたいだ。




………何なんだろう…この気持ち。



いくら考えても、気持ちの原因はタカということしか出てこなかった。



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あきゅろす。
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