◇LIQUID AND SOLID
視線とキャパシティ
突然、脳に突き刺さるような声が引いていった。
何だ?また何かイケメン様がやらかしたのか?
ふと顔を上げると、今までうるさいぐらいだった熱い視線が、
痛いくらいに冷えてこちらへ突き刺さっていた。
何が起きた?
呆然と漂っていた意識をハッと捕まえる。
そうだ…明らかにこの体制は怪しい。
あの異端を見るような目には、
出来立てほやほやのホモダチカップルのように見えているのだろう。
これはまずい…。こんなに多くの視線にさらされるなんて…。
動けない。
虫の標本のように視線にはりつけにされて、
僕のキャパシティは完全にオーバーしてしまった…。
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