魔法少女リリカルなのはStrikerS〜白銀の翼〜 第八話 その日の深夜 晃翔「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 訓練場には一人で訓練をしている晃翔の姿があった。その姿はヴィータと模擬戦していた時と同じく白いバリアジャケットに銀色の篭手と具足を着けている。 晃翔「はぁ・・・大分・・・持つようにはなったか?」 不完全な状態なので使用者である晃翔にも大きな負担がかかるXthフォーム。最初のころと比べると少しは使用時間が延びていた。 ラウ『おい、明日もあるしそろそろ終りにしねぇか?』 晃翔「まだだ・・・もうちょっとだけ・・・」 ラウ『仕方ねぇな・・・』 晃翔「サンキュ」 それだけ言うと晃翔はパネルを操作しガジェットを出現させる。 晃翔「はぁぁぁぁぁっ!!」 ガジェットの群れに向かい突っ込んでいく晃翔。 晃翔「っらぁぁぁぁぁっ!!」 そして次々に殴り壊していく 五分後 晃翔「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ったく・・・結局五分ちょっとしか持たないのかよ・・・どんだけ体酷使させるんだこの形態は・・・」 すべてのガジェットを破壊しそのまま地面に大の字に寝転がる晃翔。すると晃翔の後ろに人影が、 シグナム「こんな時間まで精が出るな」 晃翔「シグナム・・・」 現れたのはシグナムだった。 晃翔「お前こそこんな時間になにやってるんだ?」 シグナム「ちょっと通りかかったらここから音がしたものだからな、少し気になってのぞいてみたらお前がいたんだ」 晃翔「そうか・・・」 シグナム「ほら」 シグナムは手に持っていた缶コーヒーを晃翔に投げ渡す 晃翔「うわっと!いいのかこれ?」 シグナム「気にするな、私のおごりだ」 ふっと笑うと晃翔の横に座り込む シグナム「そんなに体を酷使する形態なのか?」 晃翔「不完全なところが多いからな。そのせいでこのざまだ」 シグナム「ふむ・・・それでは今の状態ではお前とは戦えないな」 少し残念そうな顔をするシグナム 晃翔「冗談はよしてくれよ・・・」 シグナム「ふふっ・・・すまない」 そう言って笑いあう二人 シグナム「さて、明日も早いお前も早く寝ろ」 晃翔「そうだな」 立ち上がるシグナムにつられて晃翔も立ち上がる。 シグナム「だけど、いつかは絶対に相手をしてもらうからな?」 晃翔「考えとくよ」 そう言うと二人は訓練場を後にしてそれぞれの自室へと戻り眠りについたのだった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |