魔法少女リリカルなのはStrikerS〜白銀の翼〜 第四話 誰もいない森林に二人の男女が立っている。男の方は背が高くその辺の成人男性より頭一つ分ほど大きいだろう。女の方は薄い紫色の髪に瞳。そのあどけない顔は女と言うより少女だ、しかも歳や身長はキャロとあまり変わらないくらいだろう。 クイッ その少女は男のズボンを掴み男を見上げる 男「・・・何か気になるのか?」 コクンと頷く少女、するとどこからか小さな虫のような生き物が二人の近くに飛んできた。少女は人差し指を立てるとその生物は指の上に止まる。 少女「ドクターのオモチャが・・・近づいて来てるって」 男はその言葉を聞くと視線を茂みの方に移す。するとその茂みが動くのを捉えた。 そこから出てきたのはジェイル・スカリエッティのオモチャ『ガジェット』だ。そのガジェットは真っ直ぐにホテル・アグスタに向かって行った。 ―ホテル・アグスタ オークション会場 晃翔「眠い、ダルイ、腹減った・・・」 会場から少し離れたところで晃翔はだるそうに立っている なのは「晃翔君・・・だらしないよ?」 晃翔「仕方ないだろ?飯食う時間もなかったんだからさ・・・」 大きく欠伸をすると壁に寄りかかり寝ようとする なのは「駄目だよこんなところで寝ちゃ!?」 晃翔「やかましい、おれは今からユートピアへと旅立つのだ・・・」 なのは「馬鹿なこと言ってないで・・・」 今まさに寝ようとしている晃翔を必死で止めているなのは、するとそこにロングアーチからのモニター通信が入る シャーリー『こちらロングアーチ、ガジェットドローンの出現を確認しました!』 なのは「うん、スターズ01了解!』 晃翔「了解っと」 それだけ言うと晃翔はもたれかかっていた壁から背を離すと なのは「行くの?」 晃翔「ああ、FW陣達が心配だからな」 なのは「そっか」 晃翔「こっちは任せたぜ?」 なのは「うん!晃翔君も気をつけてね?」 晃翔「おうよ!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |