「亮太!何時まで寝てんの!?巽君迎えに来たわよー!」
声に、目を開ける。
異常な程体がだるいし、熱い。
起き上がろうとして、痛みに呻いて、ベッドに逆戻りする。
コンコン、
と控え目に響いたノックに、かすれた声で返事を返す。
「亮太?どうかしたのか?」
「何でも、ない…」
今度は慎重に体を起こす。
自分がパジャマをきちんと着ている事に気付く。
ホッとして、巽を見ると、目を怒らせた巽がばっと、パジャマを捲る。
「お前!なにされた!!?」
体がすくむ。
「昨日、風紀委員長が送ってきたって、何か関係あるんだな!?」
赤い点がいたる所にある。
それは、迷わず下半身にもついているようで、パジャマのズボンに手をかけた巽を慌てて、押しとどめる。
低い声に怒気がはらむ。
涙を流し始めた俺に、跪いていた巽が立ち上がる。
「ぶっ殺してやる!」
「まって!!いっつっ…」
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