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説教





あー、面倒くせぇ。










つい、2時間前に遡る。
辻野朝香(ツジノアサカ)は、校舎裏の木陰に胡座をかいて、うたた寝をしていた。
もともとあまり真面目な生徒ではない。
よくつるむ友人にふられ、遅刻ギリギリに入った校舎にやる気もわかず、そのままサボリにやってきたのだ。
少しの肌寒さは感じるが、眠気を呼ぶには最高の天気に木に背をもたせ、目をとじた。

それが、間違いだった。

何時もだったら人の気配に敏い朝香も、珍しくその日は本格的に寝入ってしまったのだ。

どれぐらい寝ていたのか、頭に受けた衝撃と共に目を覚ます。
そこには、勝ち誇ったように仁王立ちする学年主任が不適な笑みを浮かべてたっていた。
この学年主任、年の割にパワフルである。
不良の更正に命を賭けていると言っても過言ではない。
あまり周りを気にしないマイペースすぎる朝香も、この学年主任だけは苦手である。
思わず、げぇっと口から零れた事は言うまでもない。


そこで冒頭にもどる訳である。













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あきゅろす。
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