「頼む!!!!!」
突然、それはもう、凄い勢いで頭を下げた浅賀は、テーブルに頭をぶつける。
がんっ
といい音を立ててぶつかった頭に、チロちゃんと長谷はいたっと呟いた。
「お前等にしか頼めないんだ!!!!!」
また、ガバッと顔を上げた浅賀に、2人して、体をびくつかせた。
「あんな音したのに、スルーだよチロちゃん、」
「し、かたないから、お前聞いてやれよ。」
「だっ駄目だって、チロちゃんも」
「頼むーー!」
「「わかったから」」
またガバッとテーブルに頭をついた浅賀に、2人は思わず頷いた。
すっかり3人は注目の的である。
昼前とはいえ、学食に人はそこそこいる。
チロちゃんと長谷は顔を見合わせて立ち上がった。
「わかったから、人気のないとこ行こうか。」
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