「やっちまったぁぁぁー!!!!!!」
頭を抱えて悶える浅賀にぽん、と長谷は手を置いた。
「どんまい」
「ひくよな?やっぱり引くよな!?突然初対面の奴に頭撫でられたら、普通引くよな!?」
ああ゛ーと、机に突っ伏した浅賀に、チロちゃんが苦笑いをこぼす。
「まあ、でも、印象には残るだろ」
例によって、空き教室に集っている為、叫び放題だ。
「厭だー!第一印象が変人なんていやだー!!」
「でも、それ位じゃないと、きっと覚えないぜ。」
「て、ゆーか、バイトの時間だし、行くよ。」
容赦ない2人に、撃沈している浅賀は肩を落とす。
「俺、今日休む」
「何言ってんの、そんなのダメに決まってんじゃん。僕に負担がかかる。」
「てかさー、制服に名札ついてんじゃん?なんで俺の名前知らなかったんだよー」
「あー!鬱陶しい。僕に絡むな!興味なかったからに決まってる!」
むんずと浅賀の襟首を掴むと、長谷は歩き出す。
「じゃチロちゃん行ってきます。」
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